床暖房を後から付けれるの!?この記事で全てが分かる!床暖房徹底解剖!

ふんわり暖かい床暖房、冬になると欲しくなる床暖房は後から設置することが可能です!!

今回は床暖房の種類、費用、特徴などデメリットも含め全てを分かりやすく解説していきます!

このブログを読めば他の記事を読まなくても安心して床暖房の全てが解ります!!


床暖房とは??

その名の通り床下に熱源機を設置し足元から部屋を暖める暖房設備です!

温かい床に直接触れることで心臓から一番遠く冷えやすい足元から暖めることができるのが最大の特徴です!

熱の伝わる仕組みは伝導、輻射、対流の3つがあります。

伝導:温まった場所に触れることで暖かさを感じる、物と物の接触で熱が伝わる仕組み

輻射:放出された熱が壁や天井に反射しながら、部屋全体に伝えて暖める仕組み

対流:上に上がった温かい空気を循環させる事で部屋を暖かくする仕組み。

床暖房はこの3つのうち伝導と輻射によって暖まる暖房設備になります。

ちなみにエアコンやファンヒーターは対流となる訳です!


熱源の仕組みと性能と種類


床暖房には床下に配管して温水を循環させることで暖める温水式と、床下に電気ヒーターを設置して暖める電気式の2種類あることを覚えておきましょう!

そしてまずは温水式から説明していくとしましょう!


温水式床暖房

温水を作る熱源はガス、石油ボイラー、電気温水器、ヒートポンプ式とかなり種類がありますね・・

ここでは主流のガスとヒートポンプ式についてお話しします。

ガス:火で水からお湯に変換する仕組みです

立ち上がりの時間が早く他の熱源機より早く部屋を暖めることができますが電気代やランニングコスト面でヒートポンプ式に劣ります。

ヒートポンプ式:ヒートポンプとは大気中の熱を圧縮、膨張と熱交換で組み合わせたもので効率良くエネルギーを作ります。エアコンと同じ仕組みです。

部屋の暖まりはガスに比べて衰えますが光熱費等のランニングコストは床暖房随一です!

また立ち上がりの遅さはタイマー機能や立ち上げ時のみエアコンの併用でクリアできます。


電気式床暖房

電気式床暖房には電熱線ヒーター、蓄熱式、PTCの3つになります。

今回は蓄熱式はリフォームに向いてないので割愛します、、、

電熱線ヒーター:サーモスタットや温度ヒューズが内蔵されているため安全性が高く、施工性も良いのが特徴。従来から使用されているので信頼されてますね。

PTC:暖房面の一部の設定温度が高くなると抵抗値が上がりその部分だけ発熱を抑えます。無駄な電気を使わないPTCヒーターを熱源としています。

窓からの日差しで温まった部分の暖めを抑える事で無駄な電気を使わず節約上手というわけです。



温水式、電気式の使用場所とメリット、デメリット比較

二つの床暖房にはやはり良し悪しやがあり、お客様の希望に合ったものを選んでいただきたいので二つの違いを説明しますので自分に合ったものを選ぶようにしましょう!!


温水式

温水式はリビングダイニングなど家族が集まり団欒する場所に適しています。

その部屋全体を暖めたい場合にも適しています!

メリット

・電気ヒーターとは違い高温にならず、低温火傷などの心配も必要ありませんので小さいお子様や年配のかたがいても安全です。

・暖まりにムラがなく部屋全体を温めるのが早い。

・ランニングコストが安い

デメリット

配管工事や熱源機の新設により初期費用が嵩む。

・工事期間が電気式に比べると長い(2、3日〜)

・外に熱源機をおくスペースを確保しなければならない


電気式

電気式はキッチン前洗面所など一時的に使用する場所に適しています。

メリット

配管工事などがない為初期費用が安い

・メンテナンスフリー

・工事が期間が早い(1日〜3日)

デメリット 

立ち上がりが遅い

ランニングコストが高い

・暖まりにムラがある

・低温火傷などの心配がある

・暖まりが遅い


快適性と安全性をまとめると・・・ 

     電気ヒーター式   温水式

立ち上り  遅い△  シート式に比べて早い◯

温度のムラ ムラがある△   均一に暖まる◯

空気の乾燥 気にならない◯  気にならない◯

(注1)乾燥はシート式床暖房単体では気にならないが、単体で空間を温めることに不向きなので、他の暖房機器と併用する場合は注意が必要。


安全性 

       電気ヒーター式     温水式

結露     ほとんど無し◯   ほとんど無し◯

有毒ガス等  無し◯       無し◯

接触面の特徴 熱く感じることも△ ポカポカ◯

低音火傷   危険性あり△    なし◯

                

良し悪しが分かってきて大体自分のご家庭にどちらが合っているか分かって来たんじゃないでしょうか!


続いてはランニングコストについてお話しします


床暖房のランニングコスト

*今回は8畳用で施工した場合の一日8時間使用の場合の試算になります。

*あくまで試算なので目安でお考えください

出典:パナソニックカタログ「2021 インテリア建材 暮らし&リフォーム」

ガス温水式:3,210-/月

ヒートポンプ式:2,800-/月

電気シート式:2,800〜6,100/月

ガス式は東京ガス、電気シート、ヒートポンプ式はパナソニックの試算表ですので試算条件が異なるため正確な比較ができませんが、電気シート式が一番高く、温水式はヒートポンプが一番安くなっていますね!


床暖房の光熱費を抑えるポイント

1・オンオフを繰り返さない

  立ち上がり時に電力消費が激しく、立ち上がり時は1時間あたり42円

  正常時は1時間あたり9円とこんなにも差が出てきます!!

2・床を覆うようなものを置かない

  カーペットなどプレイマットを置くことで、床からの輻射熱や伝導熱の 

  妨げになり熱が伝わりにくくなってしまいます。

  なるべく床暖房を敷設している場所には妨げになるようなものを

  置くのは控えましょう!

3・タイマー機能を有効活用

  床暖房は電源を切っても30分程暖かさを保つことが出来るので

  お出かけ前や就寝前などは30分前に電源を切ること。

  また、起床前や帰宅前の30〜1時間前タイマーをセットして置けば

  寒い時間がなくなり他の暖房機器を使用しなくなるので必然的に

  ランニングコストを下げることができます!


床暖房リフォームと一緒に電気料金プランの見直しガス料金プランの見直し

を検討する事をオススメします!

多くの契約会社さんに床暖房を使用している家庭向けの料金プランなどがある為、導入を検討する際や導入した場合に見直しすることでランニングコストも下げることができます!!


メンテナンスの有無と方法

電気ヒーター式

システムが簡単なので基本的にメンテナンスは無しです!

ですが、故障した際の修理が効かないというデメリットもあります。

耐久年数については建物と同じと考えて良いですが、直接触れる床材など劣化が応じるので床の張り替えがあれば使用できなくなる恐れがあります。


温水式

基本的にメンテナンスフリーですが寒冷地不凍液を使用している場合等はメーカー指定の期間に(約5年)メンテナンスが必要です。

マット自体はメンテナスフリーですが熱源機の故障による修理、部品交換が必要になるケースも念頭においてください。

耐久年数については配管されたパイプは耐用試験によって30年という結果が出ています。熱源機は給湯器などと同等の10年〜15年程度としてます。



続いてはいよいよ工事費用についてお話ししていきます!


床暖房の施工方法と設置費用

設置費用についいてですが、施工方法やお家の作りによって変わってきますので、あくまで参考程度にしましょう。実際にかかる金額は依頼する工務店やリフォーム会社に相談し現地調査して頂き金額を出してもらうようにしましょう。

それでは施工方法による費用相場も含めてお話ししていきます!

施工方法の種類について

1・今ある床の上に新たに床暖を設置し新たにフローリングを張る工事

2・今ある床を剥がし新たに床暖を設置しフローリングを張る工事


1については解体費用産廃費用削減でき工期短縮につながるのがメリットですが他の部屋、又は床暖部だけ既設のフローリングとの段差が(1.2〜2.4センチ)応じてしまう事がデメリットになります。


2については一度今あるフローリングを撤去する事で段差などによるリフォーム感をなくしスッキリした仕上がりになるのでリフォーム感を出したくない方や段差が気になる方にはオススメです。その反面、費用面や工期面でデメリットになりますね。


費用について

床暖房を後付け・設置するときの1畳あたりの費用相場、および総額費用の目安について確認してみましょう!

床に直張する工法:5〜8万円/畳

床を張り替える工法:8〜11万/畳

*温水式の場合熱源機や給湯器を新たに交換、設置する場合別途25〜70万前後費用が掛かります。

[部屋の広さ別]設置費用の総額の相場

部屋の大きさ  電気シート式    温水式

6畳      30〜55万    33万〜65万 

8畳      32〜72万    40〜94万

10畳     37〜80万    50〜100万

12畳     50〜84万    65〜110万

13畳     70〜110万   76〜160万

*敷設率や、施工方法、元々の床材の種類、熱源機の設置有無などによっても変動します。


このような費用相場になっておりますが、どちらが我が家に合っているのか、我が家の家の構造上どのような工事になるのかも含め建築会社に相談するのが最善ですね!!


床暖房の設置を悩む人に知ってほしい情報

床暖房新設に悩むのってやっぱりお家が寒いからですよね。。。

床暖房だけで部屋全体が暖まるのだろうか???

高い費用を払ってそんなに実感できなかったらどうしよう。。

設置したは良いけどもっと家全体を効率的にできないだろうか。。

そんな不安や迷いを一緒に解消して行きましょう!!

床暖房の設置面積について

設置面積はその部屋の60%〜80%と言われています。

10畳のLDKなら6畳〜8畳の床暖房を設置するようにしましょう!


床暖房は実感できるかどうか

床暖房は冷えやすい足元からの暖房機器でエアコンやストーブのような温風に当たるわけではないので気持ちよくポカポカした実感は得られます!


床暖房と一緒に考えると良い事

1・床下に断熱材施工がされてない場合は床下から温めようとしても床下に熱が逃げてしまいます。床暖リフォームと一緒に床下断熱のご相談や床下断熱の予算も抑えておくと依頼後のトラブルや暖まりに不満が解消されます!


2・床暖設置場所の窓の断熱性能を上げる事が重要です。

窓は外気の熱気も冷気も屋内に侵入させる場所です。

古い建物のサッシは断熱性能が悪く部屋で温めた空気を外に逃してしまい部屋の暖まりが悪くなります。

窓のリフォームといっても窓自体を交換するとなると費用が大変になりますが、二重サッシを取り付けてお家全体の断熱性能を高めるとより良い生活になりますね!

二重サッシも安い費用ではないので予算的に厳しい時などは、断熱性能がいいカーテンや熱を逃しづらくするフィルムなどをガラスに張って対策することもできますので窓の性能についても覚えて行きましょう!!


ここまで読めば殆どの事がわかったのではないでしょうか!



私たち司工務店はお客様と密にお打ち合わせをして最善のプランを提案

今後の住み方、生活環境の変化などを考慮しお客様第一にお仕事をしています!


今回のブログは床暖房についてでしたがその他気になるリフォームの相談も

承っておりますのでお気軽にご相談ください!!